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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2025年5月号(No.30)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会・連携法人会員及び評議員の皆さま

❏今号のコンテンツ
・第27回リレーエッセイ:今井 富裕(日本臨床神経生理学会理事長)
・活動報告(4月~5月)
・事務局だより

【第27回リレーエッセイ】
日本臨床神経生理学会理事長 今井 富裕

 日本パーキンソン病・運動障害疾患学会の花島 律子先生からバトンを受け取りました。
日本臨床神経生理学会を紹介させていただきます。
 日本臨床神経生理学会の前身である日本脳波・筋電図学会が発足したのは、1971年(昭和46年)12月13日のことです。それまでは日本脳波学会と日本筋電図学会に分かれており、第二次世界大戦後、脳・脊髄・神経・筋の研究に開発された新しい電気的手法を取り入れた学会としてそれぞれ別々に活動していました。両者が合同した日本脳波・筋電図学会は2000年(平成12年)1月1日に日本臨床神経生理学会に名称変更され,2004年(平成16年)4月1日に有限責任中間法人日本臨床神経生理学会として登記されました。2008年(平成20年)12月1日には現在の「一般社団法人日本臨床神経生理学会(Japanese Society of Clinical Neurophysiology)」になり、International Federation of Clinical Neurophysiologyの一員として大きな役割を果たしています。

 2024年9月30日時点で正会員3,635名、学生会員147名、名誉会員50名、賛助会員4名の合計3,836名の会員数となっています。このうち、正会員は医師2,220名(61.1%)、臨床検査技術師1,046名(28.8%)、理学療法士137名(3.8%)、臨床工学士34名(0.9%)、作業療法士24名(0.7%)など多職種で構成されています。さらに医師の専門分野は脳神経内科、精神科、脳神経外科、整形外科、小児科など多岐にわたっています。昨年、北海道では21年ぶり、札幌では51年ぶりとなった第54回日本臨床神経生理学会学術大会/第61回日本臨床神経生理学会技術講習会を2024年10月24日(木)~26 日(土)の3日間、札幌コンベンションセンターで開催させていただき、盛会のうちに終えることができました。
札幌大会のテーマは「みんなの臨床神経生理学 – Harmony in Diversity-」で、臨床神経生理学を通して一堂に介したみなさんの多職種・多分野をそれぞれ発展させていくのが狙いでした。海外からも多くの参加者が来場され、大会終了後に国内外から「本当に“Harmony in Diversity”のテーマにぴったりの大会になりましたね」との声が多数寄せられ、理事長としても大会長としても感無量の大会となりました。

 発足当時から変わらぬ本学会の目的は「中枢神経・末梢神経・筋に至る広範囲の正常機能やそれらを病変の主座とする病態を生理学的に研究し、基礎的分野と臨床的分野が一体となって、神経系を中心とする複雑なシステムを解明することであり、その成果によって社会に貢献する」ことです。この目的達成のために鋭意努力することによって日本脳科学関連学会連合の発展にも貢献できるのではないかと考えています。
今後とも日本臨床神経生理学会をよろしくお願いいたします。

 次回のリレーエッセイは日本ヒト脳マッピング学会の宇川 義一先生にバトンタッチされます。

【活動報告(4月~5月)】
・第44回運営委員会(メール審議4月23日~4月30日)
・産学連携諮問委員会WG1委員会(4月28日)

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・評議員の変更がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由でお願いします。

(代理発送)
日本脳科学関連学会連合事務局
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〒113-8657 東京大学農学部内
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