2020年12月21日

第22回運営委員会

【日本脳科学関連学会連合 第22回運営委員会 議事録】

日時

2020年11月12日(木)(メール配信日)~12月4日(金)(回答締切日)

場所

メール審議

参加者

(敬称略)
伊佐 正 (日本神経科学学会)
尾崎 紀夫(日本生物学的精神医学会)
斉藤 延人(日本脳神経外科学会)
高橋 良輔(日本神経学会)
池田 和隆(日本神経精神薬理学会)
谷内 一彦(日本薬理学会)
小泉 修一(日本神経化学会)
岩坪 威 (日本認知症学会)

(オブザーバー参加)
山脇 成人(日本神経精神薬理学会・代表補佐)
岡部 繁男(日本解剖学会・代表補佐)
松田 哲也(代表補佐)

議事

(1)脳科学将来構想委員について
(2)脳科学オリンピックの参加費について
(3)来年度の評議員会の開催方法について
(4)賛助会員について
(5)「コロナ禍における研究費繰越・延長タスクフォース」の設置に関する提案

審議の結果

議題(1)、(2)について、全委員より承認を得ました。
「参加する中高生の所属する学校にアンケート」については、まずは奥村先生につながりのある先生方の意見を聞いていただくことにします。
(3)については、オンライン形式(Zoom)でZoomによる選挙の支持が5名と最も多く、次に対面(オフライン)で選挙用紙による選挙、対面(オフライン)とZoomのハイブリッド形式、Zoomによる選挙が同数となりました。(ちなみに本件、2021年度の評議員会における委員の選挙についての質問でした。)
(4)については、
質問の意図が一部正確に伝わっていない部分がありました。「製薬協」に賛助をお願いするのではなく、今回は製薬業界としてどう考えるかをお伺いしたつもりでした。多くの委員のご意見にありましたように、様々な業種の企業や個人に個別に呼びかけることを検討したいと考えます。一方で「産学連携委員会」を作り、そこに企業の方に委員になっていただくようにしたいと考えますがそれで宜しいでしょうか?
(5)については、現状においては、
・タスクフォースではなく代表や運営委員が直接陳情すべき。
・いきなり財務省ではなく文科省やAMEDにまずは接触すべき
などの慎重論が多く出された。
ということで提案された神経科学学会に一度お返ししたいと思います。

以 上

以下、回答まとめです。
第22回 運営委員会 回答まとめ(代表補佐2名の回答を含む)

1.脳科学将来構想委員の名簿の承認
承認:9名、承認しない:0名
理由、意見等:

2.脳科学オリンピックの参加者による参加費自己負担
承認:8名、承認しない:0名、不明1名
理由、意見等:
・自己負担額はどの程度でしょうか?(池田)
・脳科学オリンピックについて参加費は参加者の自己負担とし、交通費など参加費以外に必要な経費をサポートしてはいかがでしょうか。参加者にもこのプロジェクトに参加することで得られるメリットがありますので、参加費自己負担にすべきと思います(ただし、非常に高額であれば補助してもよいと思います)。 (高橋)
・脳科学オリンピックの参加費について参加する中高生の所属する学校にアンケート調査してはいかがでしょうか。(山脇)
・自己負担は致し方ないと思います。(谷内)

3.来年度の評議員会の開催方法について
*高橋先生、岩坪先生から方式に関して2つのご意見(選択2つ)がありましたので、0.5人、0.5人で集計させていただきました。

方式 人数
対面(オフライン)で選挙用紙による選挙 1.5
対面(オフライン)でWebとスマホによる選挙
対面(オフライン)とZoomのハイブリッド形式、Zoomによる選挙 1.5
オンライン形式(Zoom)でZoomによる選挙 5.0
不明 1

その他意見:
・オンラインで、Google formやmicrosoft formを使って投票(斎藤)
・来年度の評議員会・選挙とは2022年5月頃でしょうか?それでしたら、2022年になってから決めても間に合うように思いました。評議員を絞り込むと委任状が必須となるので、全員の参加も可能な評議員会を開けると良いと思います。オンラインなら参加率も高くなるように思います。委任状の委任先は議長以外にも出席評議員や代理者も認めても良いと思います。(池田)
・現状と大差なければ、対面で選挙も選挙用紙、コロナ状況の悪化で出張できない施設がふえるのであれば、ZOOMでZOOMによる選挙(高橋)
・対面での会合が可能な状況になっておれば、「対面(オフライン)とZoomのハイブリッド形式、Zoomによる選挙」、それを控えるべき状況であれば「オンライン形式(Zoom)でZoomによる選挙」も可能とする。(岩坪)
・評議員会、選挙はコロナ感染の状況次第ですが再拡大しているので、Web会議でもよいと思います。終息するようであれば、Face-to-Faceがよいと思います。(山脇)
・Zoomによる参加のハイブリッドは魅力的ですが、事務局は会場などの準備が大変と思います。オンラインあるいは対面のみであればかなり楽です。(谷内)

(結論)
なるべくオンラインの可能性を追求してご議論をお願い致しましたが、その後、理化学研究所の脳科連事務局、さらに代表と副代表で協議し、来年の評議員会はオンライン開催とすることにしました。現時点ではやむを得ない判断と思います。ご了承願います。

4. 賛助会員について
・予算を拡大するという目的であれば一般の寄付を募った方が脳科連の趣旨には合っているのでは。製薬協に支援してもらう場合COIが気になります。(岡部)
・推進に賛成いたします。産学連携を積極的に進められる制度にできると良いと思います。(池田)
・製薬協、他の業種(医療機器、検査会社)等、もう少し広い意見を徴収するとのがよいのでは?彼らが求めているものを、複数具体的に提案していただいて、その中からwin-winの関係になれるアイデアが抽出できるような気がします。(小泉)
・賛助会員は少額(10万円/社程度)で多数の会社にお声がけしたほうが安定収入につながるように思います。(高橋)
・賛助会員は高橋先生と同様に、少額(10万円/社程度)で多数の会社に呼びかける方が、社内決裁も得られやすく、長続きすると思います。(山脇)
・製薬会社の方を委員に加えるなどしないと難しいのではないでしょうか?学会連合の場合に、賛助金をもらえている例があるかどうか確認が必要と思います。(谷内)
(2020.12.1-12.4までの追加審議について)
・様々な業種の企業や個人に個別に呼びかけることを検討したい
(池田)ぜひ運営委員会で前向きに検討していただけると嬉しく思います。
(谷内)賛成です。
・「産学連携委員会」を作り、そこに企業の方に委員になっていただく
(池田)産学連携は脳科学を発展させるうえで極めて重要だと思います。産学連携委員会を発足させることに賛成いたします。その際、委員の半数ほどには企業(できれば賛助会員の企業)の方にご就任いただけるとよいと思います。
(谷内)賛成です。

(結論)
ご議論いただき、有難うございました。賛助会員を増やすことについては概ねご了承いただけたと思います。今後、様々な業種や個人に個別に呼びかけ、さらにある程度数がそろった段階で産学連携委員会を作り、そこの企業の方にも委員になっていただき、連携を深めていきたいと思います。

「コロナ禍における研究費繰越・延長タスクフォース」の設置に関する提案
・重要ですが、タスクフォースを設置することに時間をかけるよりも代表や運営委員が政府等に直接陳情する方が意味があると思います。(岡部)
・設置に賛成いたします。加盟学会から無理に委員を出すのではなく、活動意欲が高く、脳科連首脳部と連携がよくとれる方に委員をお願いできると良いように思います。(池田)
・脳神経系にとどまらず、ひろく自然科学全体の問題ですので、もっと包括的な組織(日本学術会議等)から提案していただいたほうが効果的ではないでしょうか。またAMED,文科省を飛ばして財務省に直接交渉することについては AMED,文科省の反応がどうか少し心配です。(高橋)
・財務との繰り越し折衝は、現場でのやりとりになるかとも思われますので、文科省にお願いするのが良いかと思います。次年度概算の折衝はそろそろ大枠は決まってきているとも思われますが、脳神経全般に関する枠取りは当連合(窓口はライフ課)、また繰り越しなどの他の領域も含むことは学術会議などに前面に立って頂くのが良いと思います。(岩坪)

(結論)本件、慎重論が強かったように思います。AMED、文部科学省との関係を重視しつつ、脳科学にとらわれない交渉の窓口、枠組みを目指すべきとの意見が強かったということを提案された神経科学学会にはお伝えしたいと思います。