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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2021年5月号(No.6)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会及び評議員の皆さま

バイマンスリーメールマガジン2021年5月号(No.6)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。

❏今号のコンテンツ
・コロナ下での各学会の活動
・「特別寄稿」 NPO法人「脳の世紀推進会議」の紹介と入会のお願い
・第5回リレーエッセイ:日本薬理学会
・活動報告(4〜5月)
・広報委員会からのお知らせ
・事務局だより

【コロナ下での学会活動~学術集会の動向~】
昨年来一年余り続いています新型コロナウイルス感染拡大は
いまだ収まらず、9都府県に発出されています緊急事態宣言期間が
さらに延長されるという状況です。各学会の活動や学術集会のあり方も
大きく変わりつつあります。

31会員学会のホームページ情報をもとに学術集会・全国大会の
形式を集計(令和3年1~12月、開催済も含みます、合同大会は
それぞれカウントしました)しましたところ、以下のとおりでした。
―――――――――――――――――――――――――――
・Web開催のみ 11学会
・ハイブリッド開催(現地+Webライブ配信)13学会
・現地開催 7学会
―――――――――――――――――――――――――――
Web開催もしくはハイブリッド開催の場合、多くは後日オンデマンド
配信が企画されています。オンライン発表での参加者との質疑応答などにも
いろいろな工夫がなされつつありますが、主催者は現地会場の運営と同時に
ライブ配信を行うのですから通信状態などにも大変に気を遣われることと思います。
現地開催をこれから予定されていらっしゃる学会も、今後の感染状況・
社会情勢によってはWeb開催もしくはハイブリッド開催に切り替えることを
お考えのことと思います。この切り替えのタイミングもまた難しく悩みは尽きないところです。
オンライン開催のメリットを体感しつつ、このような状況下で改めて
現地開催のよさをも実感することになりました。

(文責:上田陽一 広報委員長)

【特別寄稿】(一部抜粋、全文は脳科連ホームページに掲載予定です。)
NPO法人「脳の世紀推進会議」の紹介と入会のお願い
特定非営利活動法人(NPO)「脳の世紀推進会議」理事長 津本忠治

「脳の世紀推進会議」は、1993年に脳研究関連の文部省(当時)
重点領域研究の代表者が集まり、任意団体「脳の世紀推進会議」として
スタートしました。2003年には特定非営利活動法人(NPO)となり、
現在まで、東京での「脳の世紀シンポジウムの開催、全国各地での
世界脳週間講演会の開催、脳科学オリンピックの支援などの活動を行ってきました。

この度、脳の世紀推進会議は事務局を移転するとともに新しい理事会体制を
構築し、更なる発展を目指すことに致しました。日本の脳研究の推進のために
ぜひこの機会に脳の世紀推進会議にご参加いただきたいと思います。
入会の申込フォームは当法人ホームページ
http://www.braincentury.org
にあります。

脳研究者の皆様は正会員としてご入会いただき脳の世紀の運動をさらに
盛り上げていただきたいと願っています。
なお、正会員は脳の世紀シンポジウムへの出席登録やその記録のオンデマンド配信は
優先的に受けることができますことを付言致します。

【第5回リレーエッセイ】
日本薬理学会 https://pharmacol.or.jp/
理事長 谷内一彦

日本神経学会の高橋良輔運営委員からバトンをいただき、
今回は日本薬理学会がお伝えします。

2020年4月から理事長を承っていますが、2020年1月から始まった
COVID-19感染症の広がりで第93回横浜年会(五嶋良郎会長:2020年3月16-18日)
が誌上開催になりました。コロナ禍でどのように学会活動を継続するのか
大変に困りましたが、関係者からZoom等のオンライン利用を勧められて、
昨年4月から使い始めています。

日本薬理学会は年会と部会(年6回:関東2回、近畿2回、北1回、西南1回)
の学術活動を行っています。薬理学研究者の交流の場と同時に若手研究者や
学生が発表する場も提供しています。そのために昨年6月から学会活動の
digital transformationを行い、コロナ禍においてもオンラインやハイブリッド開催
により今まで中止することなく学会開催を行うことができました。
第94回札幌年会(吉岡充弘会長、南雅文副会長:2021年3月8-10日)は
ハイブリッドで現地+オンライン会場で活発な学術交流の場を提供できました。
コロナ禍における学会運営として積極的にオンライン化を進めてきましたが、
realityの少ない環境には大きな問題があると思い、早く対面での通常の活動に
戻したく考えています。

日本薬理学会は薬理学を基礎から臨床応用までを一体としてカバーする
学問領域として捉え、医学部、薬学部、歯学部、獣医学部、保健学、生命科学、
工学、企業研究者が活発な学会活動を行っています。創薬に携わっている企業の
研究者とアカデミアの研究者のインターフェースの役割を果たしていますが、
「オープンイノベーション活動」を目指しています。また最近の取組として
薬理学における高度な教育技術を持った会員であることを日本薬理学会が保証する
「薬理学エデュケーター認定制度」を設立して、薬の適正使用と啓発において
優れた教育能力を備えた人材を社会に送り出していきたく考えています。

最近のIFが2.835である英文誌「Journal of Pharmacological Sciences(JPS)」
(Elsevier:小泉修一編集長)はオープン・ジャーナルとしてより高い水準の
情報発信を目指しています。是非、JPSへの投稿をご検討いただければと考えています。
また、和文誌「日本薬理学雑誌」は日本国内の創薬科学の総説誌として
長年にわたり高い評価を得ています。J-StageからPDF電子ファイルを無料で
入手できますので、ご利用いただければと思います。

日本薬理学会は2027年に創立100周年を迎える予定で、記念事業の企画および
準備を進めています。日本薬理学会は日本国内外の学会との連携を強めていきますので、
日本脳科学関連学会連合の会員におかれましては、引き続き日本薬理学会へ
のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 次回のリレーエッセイは岩坪威運営委員(日本認知症学会)にバトンタッチされます。

【活動報告(4~5月)】
・第19回評議員会の議事録がWebに掲載されました。
・第24回運営委員会(Web)が開催されました。

【広報委員会からのお知らせ】
・次号のメールマガジン(No.7)は7月下旬の発信を予定しています。
・脳科学豆知識:このコーナーは脳科学に関して一般の方向けに分かりやすく
 解説しています。

第22回の豆知識は昭和大学発達障害医療研究所の中村元昭先生による寄稿の予定です。
(所属学会・日本精神神経学会・日本臨床神経生理学会・日本神経科学会・日本生物学的精神医学会)

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・理事長変更のお知らせ
日本神経内分泌学会の理事長は、上田陽一先生(産業医科大学医学部第1生理学)から
 小澤一史先生(日本医科大学大学院医学研究科解剖学・神経生物学分野)に代わられました。
 日本神経化学会の理事長は、小泉修一先生(山梨大学大学院総合研究部医学域薬理学講座)から
 岡野栄之先生(慶應義塾大学医学部生理学教室)に代わられました。
 日本解剖学会の理事長は、八木沼洋行先生(福島県立医科大学医学部神経解剖・発生学講座)から
 渡辺雅彦先生(北海道大学大学院医学研究院解剖発生学分野)に代わられました。
 日本認知症学会の理事長は、秋山治彦先生(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター臨床研究部)から
 岩坪威先生(東京大学大学院医学系研究科神経病理学分野)に代わられました。
・評議員の変更がございましたら、随時、日本脳科学関連学会連合事務局までご連絡をお願いいたします。
・2021年の評議員会は6月30日です。
 引き続きご協力のほどよろしくお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由で以下までお願いします。

❏日本脳科学関連学会連合事務局