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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2022年7月号(No.13)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会及び評議員の皆さま

バイマンスリーメールマガジン2022年5月号(No.12)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。
❏今号のコンテンツ
・次期第6期代表選出結果の確定のお知らせ:伊佐正代表
・第13回リレーエッセイ:藤原一男 (日本神経免疫学会理事長)
・脳科学オリンピック国内予選(令和4年度)報告:奥村哲(脳科学リテラシー委員)
・8月27日開催 公開シンポジウム神経科学領域の倫理的課題のお知らせ
・活動報告(6~7月)
・事務局だより

【次期第6期代表選出結果の確定のお知らせ】
日本脳科学関連学会連合 代表 伊佐 正
すでに本年6月20日に評議員各位に配信したメールでご報告した通り、連合代表選出議決細則に基づいて、高橋良輔評議員(日本神経学会;京都大学大学院医学研究科)が次期(第6期)代表に選出されています。
今回の選挙における代表候補者推薦受付公示は,令和4年5月16日に行われました。
同細則第5項の条件より、公示から選出結果の確定まで2か月空ける必要があります。
選出結果の報告以来,異議等の申し立てはなく、また,選出された高橋評議員にもご快諾いただきましたので、令和4年7月16日をもって,高橋評議員が次期(第6期)代表に就くことが確定し、同日以降、次期代表として本連合の運営に関与していただくこととなりましたのでご報告いたします。

簡単ではありますが、次期代表高橋良輔評議員をご紹介させていただきます。
新代表の高橋良輔先生は、現在京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座臨床神経学(脳神経内科)の教授をお務めで、これまで日本神経学会と日本神経科学学会の理事をそれぞれ、14年、9年にわたって務めてこられました。さらに脳科連では運営委員・副代表のご経験もあり、現在日本学術会議「脳とこころ分科会」委員長も務めておられます。
このように基礎・臨床両方の学会運営の経験が豊富であり、またこれまでに国際パーキンソン病運動障害疾患学会(MDS)の 理事、そしてアジアオセアニア神経学連合(AOAN)の副会長もお務めで、国際動向にも通じておられます。
我々脳科連の次期代表としてリーダーシップを相応しい方と確信しています。

【脳科学オリンピック国内予選(令和4年度)報告】
脳科学リテラシー委員・脳科学オリンピック日本ナショナルコーディネーター
奥村哲(玉川大学脳科学研究所)
報告事項
1.第9回脳科学五輪日本大会(2022年大会)の予選大会は2022年4月9日(土)~24日(日)の日程で、全国100会場以上の中から参加者自身が選んだ会場で分散して実施するCBT方式で開催し成績上位7名を入賞者とした。
2.入賞者7名に対して、2022年6月11日(土)、関東・関西の2会場同時で日本大会ファイナルストを行い、以下の順位を確定させた。
順位(1位から順番記載:敬称略)
中川颯、阿部万里花、一高学仁、島田和佳、三好理輝、鳴神諒、下山優里香
3.上記7名に対しては、ファイナルテスト当日にそれぞれの会場となった玉川大学脳科学研究所と神戸大学理学部において、脳科学に関連するラボ見学を行った(会場提供と見学対応をしてくださった先生方に感謝いたします)。
4.今年の入賞者7名と昨年の入賞者5名はNeuro2022のオンライン参加の招待を行った。
5.今年の脳科学五輪世界大会Brain Bee World championshipは、7月3日~9日にオンラインCBT+オンラインZOOM方式)で開催され、上記日本代表も含む31カ国の国・地域代表が出場した。
6.世界大会は2年連続、オンラインで行われたが、コロナウィルスの感染拡大防止に目処がついた段階では、改めて対面、もしくは対面を含むハイブリッド方式で開催することを関係者は目指している。日本大会については、次回大会は、CBT開催とすることがやむを得ない状況であると考えているが、イベントとしての楽しく、正しい脳科学の基礎が学べるような何らかのハイブリッドイベントを、関係学会・機関と連携して実施していく計画です。
日本脳科学関連学会連合への要望
今後も、脳科学五輪日本プログラムの充実のため、会員学会におかれましては、寄付金のご提供、関連イベント実施のご相談、さらには可能であれば、人的支援につき、ご協力の程よろしくお願いいたします。また今後の告知のためSSHなど感度の高い高校や、興味をもってくださる高校教員リストを作成しています。これについて、加えた方が良い先生などをご紹介頂ける方は、取りまとめの奥村(tetsuok@lab.tamagawa.ac.jp)にお知らせください。
よろしくお願いいたします。
なお、今年度の「脳科学オリンピックの寄付金募集」は募集期間:10月5日(水)~12月5日(月)で予定しております。改めて事務局よりご連絡いたしますのでご協力ほどよろしくお願いいたします。

【第12回リレーエッセイ】
日本神経免疫学会 www.neuroimmunology.jp
理事長 藤原一男

日本神経放射線学会理事長の三木幸雄先生からバトンを受け取りました。日本神経免疫学会についてご紹介させていただきます。
神経系と免疫系は密接に関連しており、神経免疫学はこの2つを統合する学問領域です。
代表的な免疫性神経疾患としては、中枢神経では多発性硬化症、視神経脊髄炎スペクトラム障害、MOG抗体関連疾患、HTLV-I関連脊髄症、自己免疫性脳炎等、末梢神経では
ギランバレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、POEMS症候群等、神経筋接合部では重症筋無力症、ランバート・イートン筋無力症候群、また筋肉では炎症性筋疾患等があります。しかし最近はこれらの疾患にとどまらず神経変性疾患、精神疾患やてんかんなどでも免疫学的な病態が論じられ治療の標的にもなっており、神経免疫学のすそ野は広がりつつあります。
本学会は、1988年に第1回日本神経免疫研究会(京都、会長 国立療養所宇多野病院長
西谷裕一先生)が開催されたことに端を発し、1996年(第9回)から日本神経免疫学会に名称を変更しました。当初は毎年、東京で開催していましたが、2003年の長崎から学術集会長の地元で開催するようになりました(今年(2022年)は10月20日~21日に長崎で第34回の学術集会[http://www.congre.co.jp/jsni2022/] 会長は国立病院機構長崎病院特命副院長松尾秀徳先生を予定しております)。
また2010年には本学会の英文誌(Clinical and Experimental Neuroimmunology[CENI],
http://onlinelibrary.wiley.com/journal/17591961)を創刊しています。
本学会は2021年11月に一般社団法人として新たなスタートをきりました。
2022年7月20日の時点では会員数は 641名で、多くは脳神経内科医ですが関連する臨床や基礎の先生方も本学会を構成する重要なメンバーです。
本学会の活動と役割としては、1) 免疫性神経疾患の臨床, 病態, 治療の研究、2) 神経科
学や基礎免疫学への貢献、3) 会員間や他分野との交流促進(2011年には第23回学術集会を日本臨床免疫学会と合同開催を行いました。また2021年からはPsychoneuroimmunology Research Society [PNIRS]と合同シンポジウムを開催しています)、4) 次代を担う人材育成(新たな取り組みとして、2022年6月に東京で第一回免疫性神経疾患診療医育成セミナーを開催しました)、5) 国際的な学術交流(上記の英文誌CENIの刊行。2021年には本学会学術集会においてイスラエル神経免疫学会と合同シンポジウムを開催しました。また3年後の2025年秋には国際神経免疫学会を国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部部長の山村 隆先生を会長として我が国で開催することが決定しております)、6) 社会への情報発信と啓蒙(市民公開講座[http://www.youtube.com/user/ichironakashima]、新型コロナウイルス感染症に関する免疫性神経疾患患者さんへの助言、新薬、治験情報の紹介等)があります。
本邦の神経免疫学の更なる発展には脳科連の先生方との協力が極めて重要であると考えております。何卒よろしくお願いいたします。

次回のリレーエッセイは平田幸一先生(日本頭痛学会代表理事)にバトンタッチされます。

【公開シンポジウム:「神経科学領域の倫理的課題のお知らせ】
この度、日本学術会議基礎医学委員会神経科学分科会、基礎医学委員会・臨床医学委員会合同アディクション分科会、臨床医学委員会脳とこころ分科会、移植・再生医療分科会の主催でシンポシウムを開催いたします。ぜひご参加ください。
日時:8/27(土)13:00~17:00
開催地:日本学術会議講堂+オンライン配信
詳細:https://www.scj.go.jp/ja/event/2022/323-s-0827.html

【活動報告(6~7月)】
代表からの選出公示と代表候補推薦受付(期間:4年5月16日~6月13日)
「次期代表選考の結果につきまして」評議員への報告(6月20日)
次期第6期代表選出結果の確定のお知らせ(7月25日)

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・日本脳科学関連学会連合 運営費(2022年分)ご送金のお願いを発出しております。
(送金締切り:8月31日(水))
・評議員の変更がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由でお願いします。