2020年8月17日

第21回運営委員会

【日本脳科学関連学会連合 第21回運営委員会 議事録】

日時

2020年7月14日(火曜日)13:00~15:00

場所

Web会議(Zoom)

参加者

(敬称略)
伊佐 正 (日本神経科学学会)
尾崎 紀夫(日本生物学的精神医学会) 13:55退出
斉藤 延人(日本脳神経外科学会)
高橋 良輔(日本神経学会)
池田 和隆(日本神経精神薬理学会)
谷内 一彦(日本薬理学会)
小泉 修一(日本神経化学会)
岩坪 威(日本認知症学会)

(オブザーバー参加)
山脇 成人(日本神経精神薬理学会)
岡部 繁男(日本解剖学会)
松田 哲也(代表補佐)

事務局:理化学研究所 脳神経科学研究推進室 孝子

議事

(1) 代表補佐の任命について(規約第16条)
本連合の運営の継続性を担保するために、松田前代表補佐、山脇前代表、岡部前々代表を今期の代表補佐として任命し、運営委員会にオブザーバーとして参加することについて、運営委員会として審議し、承認された。承認後、松田代表補佐、山脇代表補佐、岡部代表補佐がオブザーバーとして運営委員会に参加した。

報告事項

議事1に引き続き、以下の2点の報告がなされた。
(1)COVID-19に関連しての緊急提言について
資料1に基づき、山脇前代表よりCOVID-19に関連しての緊急提言についての報告がなされた。今後も本連合と学術会議との連携が重要であるとの認識が示された。

(2)将来構想委員会WG3提言について
資料2に基づき、池田運営委員より将来構想委員会WG3提言について製薬協でのWebex説明会報告、科学新聞記事の報告がなされた。産業界の関心の高さが伺えた。

議事

報告に引き続き、以下が議論された。

(2)今期の活動方針について
資料3に基づき、伊佐代表より今期の活動方針について以下の4点の説明がなされた。
 ・提言の発出:学術会議と棲み分けし、提言の発出を継続していく。
 ・広報体制の強化:加盟学会の会員及び国民への広報の強化、メールマガジンの発信
 ・事務局体制の安定化:財務体制及び広報の強化が必要である。財政体制の強化について本連合に加盟するメリットを認識してもらうことが重要である。
 ・脳科学オリンピックのより安定的な運営:特定の少数者への負担大。事務局体制の安定化と連動。
これらについて、委員より以下の意見が挙げられた。
 ・事務局体制については、本連合の財政を強化し外部委託することは一案と考えられるが、所属する学会の委託費から鑑みて外部委託の費用は高額になるであろう。
 ・多くの重要な業務を無償で担っていただいているのは大変申し訳ないが、財務体制が安定化するまでは理研に事務局業務をお願いするのが現実的ではないか。
 ・企業からの寄付についてはCOIが厳しく、難しい。
 ・財政の強化については加盟学会の運営費の引き上げが必要であるが、加盟するメリットが提示されていれば、引き上げについても支持されるであろう。
これらの課題について、半年後もしくは1年後に改めて検討することとなった。

(3)2020年予算案について
資料4に基づき、事務局より2020年予算案について補足説明がなされた。

(4)選挙管理委員会について
資料5に基づき、第15回評議員会にて設置が承認された選挙管理委員会の委員の選出等の案
について、伊佐代表より説明がなされ、運営委員会として承認した。

(5)脳科学オリンピックについて
資料6-1, 6-2に基づき、伊佐代表より脳科学オリンピックの国内大会及び世界大会の現状及び予定、文科省への後援申請、加盟学会からの寄附金、寄附金会計等についての説明がなされた。

(6)次期脳科学将来構想委員会の活動について
伊佐代表より次期脳科学将来構想委員会の在り方について説明がなされ、意見交換を行った。今期はWGが1~4と分かれ、脳科学委員会への答申など機動性をもって取り組むWGと中長期ビジョンで取り組むWGに大別されたが、次期については現状の枠組みを生かしつつ、長期的課題に取り組むWGと直近の課題に取り組むWGを設置しつつも、必要に応じて横断的に機動性をもって取り組むような枠組みが必要であるとされた。

(7)広報について
伊佐代表より、以下の3点について説明がなされた。
 ・資料7に基づき、加盟学会の会員への情報発信としてメールマガジンを発行する旨の説明がなされた。
 ・資料8のパンフレットについては、加盟学会欄を変更すること(事務局の住所・電話番号・FAX番号の廃止、会長名・URL・会員数・設立年次の追加)、及び印刷は必要最小限としデジタル媒体を主流とすることについて、説明がなされた。
 ・資料9に基づき、広報委員の選出等の案について説明がなされた。運営委員会との強化のため、小泉運営委員を候補とした。

(8)第16回評議員会について
8~9月付近でWeb会議の形式で開催する旨の提案がなされた。
議題は以下の予定とする。
 ・今後の脳科連事務局の在り方について
 ・第15回評議員会議事録承認
 ・2020年予算案について
 ・選挙管理委員の構成、役職、委員長の選出案の承認
 ・広報委員の構成、役職、委員長の選出案の承認、今期の委員の増員の承認
 ・ブルーバックスWeb連動企画について

(9)池田委員からの提案
池田委員より以下3点の提案がなされた。
・本連合による学術誌の創刊
現行のジャーナルのシステムに種々の問題がある。例えば、パブリケーションバイアスがあったり、査読での指摘が何十もあって発表が遅れたり不正を誘発している。通常の論文の査読は2~4名程度の査読者により行われているが、より多くの読者が論文を評価するようなシステムの構築を目指してもよいのではないかと考えている。日本にはインパクトファクターが10以上の学術誌がほとんどなく、重要な発見の多くが先に海外に流出している。既存の加盟学会の機関誌との連携も可能である。学術誌を発行すれば本連合の収入源ともなる。
・脳科学エデュケーター認定制度の導入
本連合への帰属意識を高める、加盟学会間の連携を深める、社会における脳科学者の信用を高めるなどのメリットがあり、本連合の収入源ともなる。
・賛助会員の制度の創設、産学官連携の強化
COIの問題があり、慎重さが求められるが、産学官連携の強化が必要である。

以 上