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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2022年9月号(No.14)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会・連携法人会員及び評議員の皆さま

バイマンスリーメールマガジン2022年9月号(No.14)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。

❏今号のコンテンツ
・産学連携諮問委員会の活動状況について:池田和隆(産学連携諮問委員会委員長)
・第13回リレーエッセイ:平田幸一(日本頭痛学会代表理事) 
・第30回脳の世紀シンポジウムのお知らせ:津本忠治(脳の世紀推会議理事長)
・理研CBS知の共創プロジェクト「共創ラボ」のご案内
・広報委員会からのお知らせ
・活動報告(8~9月)
・事務局だより

【産学連携諮問委員会の活動状況について】
産学連携諮問委員会 委員長 池田和隆

本メルマガ3月号でご紹介させていただきましたように、産学連携諮問委員会が設立されて脳科連連携会員制度が制定され、学術界だけではなく、産業界での脳科学者の意見も組み込んだ脳科学コミュニティの総意をまとめる仕組みが出来ました。脳科連連携法人会員には、本会員として7法人、一般会員として13法人、支援会員として6法人の、合計26法人にご入会いただきました。
脳科連連携法人リストは以下の脳科連ウェブサイトのトップページに掲載されていますので、ご参照いただければ幸いです。
http://www.brainscience-union.jp/
2023年からの連携法人会員入会のための申請を受け付けておりますので、ご関心をお持ちいただけそうな法人様へ以下のサイトをご案内いただき、お声がけいただければ幸いでございます。
http://www.brainscience-union.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/bsu-renkei-annai_210111.pdf
産学連携諮問委員会では、脳科連評議員へのアンケートで委員へのご関心を示された方々やご紹介いただいた方々に委員になっていただくとともに、脳科連連携法人会員の本会員7法人および業種などのバランスを考慮して一般会員の中から3法人より委員を出していただき、合計31委員となっております。また、2022年5月6日に本会議、その前後にプレ及びポスト会議を開催し、委員会の設置状況を確認するとともに、活動方針の議論を開始し、委員長に池田和隆委員、副委員長に萩原一平委員および阿部修委員が就任いたしました。
議事内容は、以下の脳科連ウェブサイトに公開しております。
http://www.brainscience-union.jp/category/activity/sangaku
産学連携諮問委員会会議での議論を踏まえ、具体的な活動を行うワーキンググループ(WG)を4つ設置いたしました。WG1(グループ長:尾崎紀夫委員)では、政府の健康・医療戦略に関する検討をいたします。健康・医療戦略のご参考になるように学会や協会等から提言が出されていますが、今後の提言について産学連携の視点から御一緒に検討させて頂きます。
WG2(グループ長:高橋良輔委員)では、日本学術会議での未来の学術振興構想に関する検討をいたします。本構想には脳科連将来構想委員会が申請を予定していますので、そのサポートをいたします。WG3(グループ長:阿部修委員)では、産学連携諮問委員会やその前身の準備WGでその必要性が多く指摘された、バイオマーカーの産学連携開発制度を検討いたします。
WG4(グループ長:池田和隆委員)では、臨床研究規制や治療法認可制度などをより良くできるように検討いたします。

また、産官学連携で先行しているがん研究領域から学べるとよいとのご意見があり、2022年8月3日に国立がん研究センター研究所長の間野博行先生より、脳科連関係者のためにご講演いただくとともに、多くのご助言をいただきました。国会議員や内閣府官僚の皆様からもご助言をいただく機会をいただいております。一方、ポスト革新脳・国際脳の検討において、産業界への貢献も議論されており、当委員会の役割の重要性は増していると思われます。脳科連内外からのご理解・ご期待・ご支援をもとに、引き続き活動して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【第13回リレーエッセイ】
日本頭痛学会代表理事 平田幸一

日本神経免疫学会の藤原一男先生のご推薦で、今回のリレーエッセイは日本頭痛学会平田幸一が担当させていただきます。
日本頭痛学会は、それまでに24年間の歴史をもつ「頭痛研究会」を母体として1997年11月に設立され、さらに2009年より組織を一般社団法人に変更し、一般社会に対してより開かれたものになりました。
国際的にも第12回国際頭痛学会を坂井文彦元代表理事が開催され、日本の頭痛医療の地位を確実なものにしました。結果として日本頭痛学会は国際頭痛学会のAdvisory Councilの一員として国際的にも日本の頭痛医療と研究の成果を発信しています。
日本頭痛学会の活動目的は、日本の頭痛医療を向上させ、国民の健康、福祉増進に貢献することにあります。そのためには頭痛医療に対する啓発、そして頭痛研究を推進し、多くの国民が苛まれている頭痛の予防・治療を押し進めることにあります。
日本頭痛学会創設以来ほぼ四半世紀が経過し、毎年秋期には日本頭痛学会総会が開催されています。会員数も現在2000人を越え、学会事業の内容も充実してきました。
日本頭痛学会は学問的、政治的、財政的に中立、独立の立場をとり、学術会議の開催、学術誌の発行に加え研究者、医療従事者の育成や社会的啓発など様々な活動を行っております。 また、頭痛専門医の育成および認定を行い、患者さんに分かりやすく、レベルの高い診療システム作りへの貢献を目指しています。
わが国だけではなく、世界的にも頭痛は最も多い疾患の一つで、きわめて重要な症状・疾患であることは周知の事実です。風邪や二日酔いに伴った頭痛で来院する患者さんもいる一方で、死に直結する2次性の頭痛もあります。重要な事は片頭痛、とくに慢性・難治化した片頭痛は残念なことにがんや認知症などの陰に隠れ、世間的にはその支障度の強さがあまり知られていないのです。
片頭痛患者さんは人口の8.4%との報告がありますが、片頭痛が多いのは20代から40代の働き盛り、しかもその世代の女性の5人に1人は片頭痛なのです。少子高齢化により働き手の確保が重要な課題であるわが国にあって若年女性を苛む片頭痛にどう対処していくかは、今後のわが国の存亡にも関与すると言っても過言ではないのです。
一方、片頭痛治療の進歩は4半世紀に一回の大変革を迎えています。画期的な新薬である抗CGRP(calcitonin gene related peptide)抗体(受容体抗体)薬が全部で3剤上市され、また新たな片頭痛急性期治療薬としてのDitan系治療薬が承認されたことからこの数年で片頭痛に対する診療、治療は完全に一新されるでしょう。
最後に、これは多くの国内学会にみられる共通の問題でしょうが、頭痛研究についての国際的競争力の低下が危惧されているのは頭痛学会でも同じです。この問題をどう解決していけるかを脳科学連合の皆様と一緒に考え、対処することができればと思います。

次回のリレーエッセイは川合謙介先生(日本てんかん学会代表理事)にバトンタッチされます。

【第30回 脳の世紀シンポジウムのお知らせ】
脳の世紀推進会議理事長/日本神経科学学会名誉会員 津本忠治

NPO法人「脳の世紀推進会議」は現代社会における脳科学の重要性を広く認識していただくと共に将来を担う若者を脳科学に引き付けることを主な目的として、一般市民や高校生、大学生、
院生、若手研究者及びマスコミや科学技術行政関係者などを主な対象として、1993年以来毎年脳の世紀シンポジウムを開催してきました。本年は第30回の記念の年にあたり特別企画で11月19日(土)に開催します。コロナ禍が未だ完全に終息していませんのでオンラインでの開催となります。テーマは「脳科学の現在と未来」で特別講演の講師は元NHK解説主幹、現日本科学ジャーナリスト会議議長の室山哲也氏と東京大学大学院薬学研究科教授の池谷裕二氏です。続いて「脳を知る」、「脳を守る」、「脳を創る」、「脳を育む」の4分野から最新の研究成果について講演があります。「脳を知る」分野では上川内あづさ名古屋大学大学院理学研究科教授 、「脳を守る」分野では高橋淳 京都大学iPS細胞研究所所長 、「脳を創る」分野では杉山将 理研革新知能統合研究センター長、「脳を育む」分野では影山龍一郎 理研脳神経科学研究センター長の講演です。
これらの講演はオンデマンドで11月1日から事前配信し、頂いた質問に対して11月19日にライブで答えていただくと共に講演者全員のパネルディスカッションをライブで行う予定です。また、脳の世紀推進会議が主催或いは共催している世界脳週間イベントや脳科学オリンピックに高校生時に参加したいくつかの大学医学部医学科学生からのビディオレターの放映もあります。
これらのプログラムの詳細は脳の世紀推進会議のホームページで御覧いただけます。オンラインウェビナーのため事前の参加登録が必要ですが、これもホームページから登録可能です。  https://www.braincentury.org
日本脳科学関連学会連合からは協賛いただいておりますので、皆様におかれましては是非ご参加いただくとともに関係する方々に広く広報していただければ幸いです。

【理研CBS 知の共創プロジェクト「共創ラボ」のご案内】
理研CBS知の共創プロジェクト「共創ラボ」の募集
理化学研究所 脳神経科学研究センター(CBS)は、日本の脳科学研究の中核拠点として2018年に設立され、医科学・生物学・化学・工学・情報数理科学・心理学などの学際的かつ融合的学問分野を背景に、遺伝子から細胞、個体、社会システムを含む多階層にわたる脳と心のはたらきの基礎研究と革新的技術開発を進めてまいりました。
CBS詳細リンク https://cbs.riken.jp/jp/index.html
この度、理化学研究所 CBSでは知の共創プロジェクト「共創ラボ」を立ち上げることになりました。2023年度は1件あたり最大500万円/年が支給されます。募集締切は10月30日(日)となっております。詳細は以下のWebサイトにてご確認ください。

(日本語)
https://cbs.riken.jp/jp/news/2022/kyosolab/index.html
(英語)
https://cbs.riken.jp/en/news/2022/kyosolab/index.html

より多くの研究者からのご応募を心よりお待ちしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
理化学研究所 脳神経科学研究センター 共創ラボ事務局

【広報委員会からのお知らせ】
・知ってなるほど脳科学豆知識:このコーナーは脳科学に関して一般の方向けに分かりやすく解説しています。
第27回の豆知識は10月3日掲載。日本自律神経学会 内田さえ先生による寄稿です。
・次号のメールマガジン(No.15)は11月下旬の発信を予定しています。

【活動報告(8~9月)】
・産学連携諮問委員会でセミナーが開催されました。(8月3日)
・2022年度第2回将来構想委員会(Web)が開催されました。(9月4日)
・2022年第3回拡大将来構想委員会(Web)が開催されます。(9月29日)

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・脳科学オリンピックの寄附金募集を(募集期間:10月5日(水)~12月5日(月)行います。ご協力をよろしくお願い致します。
・評議員の変更がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由でお願いします。