2012年11月7日

第1回評議員会議事録を掲載しました。

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議事録はこちら

2012年11月7日

日本脳科学関連学会連合ウェブページをオープンしました。

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2012年10月22日

第2回脳科学将来構想委員会

【脳科学関連学会連合 第2回脳科学将来構想委員会 議事録】

日時

2012年10月22日(月曜日)13:00~15:15

場所

オンライン会議

出席者

(名簿順、敬称略)
委員: 岡部繁男、川人光男、小泉修一、本田学、高橋良輔、笠井清登、岩坪威、山森哲雄、中込和幸、岡本仁、尾崎紀夫、岡澤均、本間さと

議事

1.トップダウン型研究 新規プロジェクトの提案について
脳科学委員会による今後の脳科学関連の研究体制の検討の予定について、また、トップダウン型研究に関するWGがとりまとめた「トップダウン型研究 新規プロジェクト骨子案」について、担当委員より報告があった。これまでに脳科学研究戦略推進プログラム等で実施されてきた研究を踏まえて、今後の脳疾患研究に貢献する基盤技術開発の提案を行うべきであること、その内容として脳の情報処理過程の異常と物質的な変化をお互いに翻訳し、架橋するための方法論、ならびに客観的指標の開発を目標として「脳と心の統合バイオマーカーの開発(仮称)」を提案すること、が報告された。

この報告を受けて、委員より以下の意見交換があった。

  • バイオマーカー開発という提案は静的な性質のもので、具体的な研究内容を想定しにくい。バイオマーカー開発と言われるものには一方で患者の検査データのような現象論を扱う場合と他方では神経回路の機能的変化を反映した、特性パラメーターとして扱える場合が存在する。後者が重要であり、そのようなマーカー開発には実体としての脳科学研究が必要である。
  • 実体としての回路などの研究がバイオマーカーの開発に必要である事は当然だが、あえてその部分は今回の骨子案には含めていない。
  • バイオマーカー開発が疾患研究にとって重要であることは当然だが、マーカーの確立にはその背景となる病態のメカニズムが理解されることが必要である。またバイオマーカーの確立、という提案自体に、一般への訴求力がどの程度あるのか。
  • バイオマーカーの確立とその応用を実際に実施する際にはその前提となる病態メカニズムの理解や、マーカーの応用を目指した臨床研究の実施が当然付随するので、そのような研究を包含した計画案と考えるべきである。バイオマーカー開発という目標を設定することで、フォーカスされた研究開発を実施することが可能となる。
  • マーカーの同定を行うにはそれなりの時間と労力がかかることが想定される。具体的な数値目標の設定等も検討する必要があるのか。
  • 今回の提案は研究の枠組みについてのものなので、具体的に実施される研究の規模等により、その範囲で実施可能なバイオマーカー同定の規模も決まってくると考える。
  • 脳科学研究戦略プログラムでは基盤技術開発として課題G「脳科学研究を支える集約的・体系的な情報基盤の構築」が実施されている。この研究プログラムと今回の計画との関係はどう捉えるべきか。
  • 課題Gで進行中の開発プログラムとしては、疾患関連蛋白質やその修飾の同定、モデル動物の解析、情動に関わる神経回路の計算論的な解析などが実施されている。今回の提案とは大きくは重ならない。

以上の議論を経て、今回の提案を基軸として、具体的な研究内容の例を提案し、骨子の肉付けを進めることが承認された。



2.日本学術会議次期(22期)マスタープランについて
担当委員より、次期マスタープランの策定の手順についての説明があった。22期のマスタープランの策定に先立ち、平成25年1月までに学術研究領域の制定が行われること、マスタープラン案は分野別委員会で予備選考を行い、各分野最大30件を学術大型研究とすること、この中から更に25-30件程度を速やかに実施すべき計画として選択し、重点大型研究計画とすること、実施期間5-10年程度、予算総額数十億円超の計画であり、個別研究の集合や大型のグループ研究という捉え方をしない方が良いこと、これまでに既にマスタープランに取り上げられた脳科学にある程度関連した計画としては、「シームレス脳科学の創成を目指した計測・操作研究プラットフォームの設立」「心の先端研究のための連携拠点(WISH)構築」「次世代高機能MRIの開発拠点の形成」「創薬基盤拠点の形成」などが挙げられること、コホート研究計画については震災復興の予算で「東北メディカル・メガバンク計画」が実施されることとなり、15万人規模の地域住民コホートと三世代コホートを形成することが計画されていること、この事業と学術会議におけるコホート・バイオバンク関連の大型研究計画の関連性についても議論があること、などの説明があった。
以上の報告を受けて、次の項目について委員長より提案・質問があり、議論がなされた。

  • 次期マスタープランの案は学会連合として一案に統一したものを作成すべきか
    委員より基礎医学、臨床医学を融合した案を作成すべきであり、この案は例えば第三部の分科会等への協力も依頼すべきである、との意見が出された。将来構想委員会としては学会連合が一致して推す事のできる統一案を今後作成していく事が承認された。
  • 今後のマスタープラン案の作成スケジュールについて
    提出締め切りが平成25年3月であることから、以下の作業日程が委員長より提案され承認された。
    平成25年1月中に将来構想委員会としての暫定案のとりまとめを行う。
    平成25年2月中旬までに学会連合の運営委員会、評議員会にこの案を提示する。
    平成25年2月後半から3月初めにかけて、修正事項の取り込みを将来構想員会において行い、最終案を取りまとめる。
  • 「シームレス脳科学の創成を目指した計測・操作研究プラットフォームの設立」と今回の提案の関連性についてどのように考えるべきか
    「シームレス脳科学」提案は前回のマスタープラン策定の際にはマスタープラン2011の46計画に採択されたが、「優先度が認められる計画」17計画の中には入ることが出来なかった。新しい提案は基礎と臨床の脳科学を融合させた提案とする必要があり、「シームレス脳科学」提案はその中で活かしていくべき、との意見が多く、合意事項とされた。

以上の議論を踏まえて、具体的な新案の内容についての議論を行った。まず委員より提出された9つの提案についてのサマリーを元に、共通する項目、独自性のある項目についての検討を行った。比較的共通する研究項目としては疾患モデル動物、コホート、バイオマーカー、社会性などが挙げられること、コホートとサンプルレポジトリーを全国多施設のネットワークとして形成することは臨床医学の観点からはイメージしやすい内容であること、自己と社会の関連性を解明する、というテーマはこれまでの脳科学を発展させる内容として魅力があり、モデル動物を利用して基礎的な研究としても展開が可能であること、などの意見が出された。

これらの研究内容に関する要素を盛り込みつつ、魅力的なゴールの設定を行うことが必要である、という観点から、暫定的な新案の目標設定として、委員長より以下の二つの項目が提案された。

  1. 要素還元主義を超えた新たな脳・こころ・社会を扱う総合科学の形成
  2. 精神神経疾患の予防・診断・治療における技術革新

この提案に対する意見が求められ、これらの目標は神経科学者のコミュニティー内部としてはきわめて適切な内容だが、他の分野が大型研究計画の目標として掲げている、国民に対して大きなインパクトを持つようなゴール設定に比較すると魅力に乏しいのではないか、という意見が出された。上記の目標を当面は暫定的なものとして利用する一方で、より国民への訴求力が高く、夢のある目標設定がどのようなものか、議論を継続することとなった。

以上の議論を基に、今後はマスタープランWGを作ってその中で具体案の作成を進めることが委員長より提案され、承認された。
次にWGのメンバーについて委員長より提案があり、7名の委員をメンバーとすることが承認された。

本WGにより12月中に素案を作成し、各委員からの意見の集約を12月後半から1月中旬に行うことが委員長より提案され、承認された。

以 上

2012年9月11日

第1回脳科学将来構想委員会

【脳科学関連学会連合 第1回脳科学将来構想委員会 議事録】

日時

2012年9月11日(火曜日)19:00~20:15

場所

独立行政法人理化学研究所 東京連絡事務所
東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル23階2311室

出席者

(名簿順、敬称略)
連合代表:宮下保司(本議事録1~3まで)
連合副代表:水澤英洋(オブザーバー)
委員:岡部繁男、川人光男、小泉修一、本田学、高橋良輔、笠井清登、岩坪威、山森哲雄、中込和幸、岡本仁、岡澤均、本間さと
事務局:岩渕晴行、下山田ちはる、鈴木一郎、丸岡玉枝

欠席者

(名簿順、敬称略)
連合副代表:井上和秀(オブザーバー)
委員:尾崎紀夫

配布資料

資料1:日本脳科学関連学会連合について
資料2:脳科学将来構想委員会について
資料3:脳科学将来構想委員名簿
資料4:討議の方法について
参考資料1:日本脳科学関連学会連合運営規約
参考資料2:日本脳科学関連学会連合第1回評議員会議事要録
参考資料3:日本脳科学関連学会連合第1回運営委員会議事録
参考資料4:学術審議会第1次答申資料
参考資料5:学術会議マスタープラン資料1
参考資料6:学術会議マスタープラン資料2
参考資料7:脳科学研究戦略推進プログラム資料
参考資料8:脳科学包括支援資料
参考資料9:Adobe Connectについて

議事

1.開会にあたって
(1)日本脳科学関連学会連合について
宮下連合代表より、資料1に基づき説明があった。
(2)脳科学将来構想委員会について
宮下連合代表より、資料2及び3に基づき説明があった。

2.各委員の紹介
出席の各委員及び事務局より自己紹介があった。

3.委員長・副委員長の選定
宮下連合代表より、委員長1名、副委員長2名(基礎系・臨床系)の選出依頼があった。
委員長について、委員より、岡部委員の推薦がなされ、賛成多数で選出された。
副委員長について、委員より、基礎系については川人委員の推薦がなされ、賛成多数で選出された。更に、委員より、臨床系については高橋委員の推薦がなされ、賛成多数で選出された。
(宮下連合代表は退席、以後は、岡部委員長により進行)

4.今後の進め方

(1)課題及びスケジュールについて

  1. 脳科学研究戦略推進プログラム(参考資料7)について説明があり、平成25年度末で終了する課題D(社会脳)と平成26年度末で終了する課題E(生涯健康脳)によって達成されつつある成果を検証し、今後のトップダウン型の脳科学研究の方向性について、提言案の作成に向けた検討を行うこととなった。
  2. 学術会議マスタープラン(参考資料5及び6)について説明があり、脳科学領域でのマスタープラン策定に向けてのアイディアを各委員より提案いただくこととなった。その際に、基礎研究と臨床研究が融合した内容となること、また、学術会議1~3部にまたがる内容となるように人文・社会科学や工学等の分野についても考慮することとなった。
  3. 包括脳支援(参考資料8)について説明があり、次期支援の在り方について今後検討することとなった。
  4. 今後のスケジュールは以下のとおりとなった。
    10月22日(月)13:00~15:00 ウェブ会議
    11月22日(木)20:00~22:00 会議
    12月以降 後日日程調整

(2)討議の方法について

  1. 参考資料9にあるAdobe Connectシステムを利用する旨提案があり、了承された。
  2. メーリングリストを活用することとなった。

(3)報告書について

  1. トップダウン型の脳科学研究の方向性については、岡部委員長、川人副委員長、高橋副委員長、本田委員、笠井委員の5名によって検討することとなった。
  2. 学術会議マスタープランについては、各委員が次回のウェブ会議までにA4版1枚程度の簡単な提案書を提出することとなった。

以 上

2012年8月28日

第1回運営委員会

【日本脳科学関連学会連合 第1回運営委員会 議事録】

日時

2012年7月1日(日曜日)17:10~17:35

場所

慶應義塾大学信濃町キャンパス中会議室

出席者

(名簿順、敬称略)
日本生理学会:伊佐正
日本神経化学会:井上和秀
日本脳神経外科学会:斉藤延人
日本精神神経学会:武田雅俊
日本神経学会:水澤英洋
日本神経科学学会:宮下保司
日本神経精神薬理学会:山脇成人
日本リハビリテーション医学会:里宇明元

議事

(1)全員による自己紹介。
(2)今後の日本脳科学関連学会連合の運営全般についての意見交換がなされた。
(3)運営委員会業務の円滑化の為、メール会議を利用すること、各委員への連絡先メールアドレスを整備すること、が合意された。

以 上

2012年7月1日

日本脳科学関連学会連合を設立いたしました。

2012年7月1日、日本脳科学関連学会連合を設立いたしました。
代表挨拶はこちら

2012年7月1日

第1回評議員会

【脳科学関連学会連合 第1回評議員会 議事要録】

日時

2012年7月1日(日曜日)15:00~17:00

場所

慶應義塾大学信濃町キャンパス中会議室

出席者

(名簿順、敬称略)
日本解剖学会:岡部繁男
日本自律神経学会:岩田誠、黒澤美枝子、黒岩義之
日本小児神経学会:大野耕策、杉江秀夫
日本神経化学会:井上和秀、木山博資、小泉修一
日本神経科学学会:宮下保司、田中啓治、柚崎通介
日本神経回路学会:大西昇、廣瀬明、川人光男
日本神経学会:水澤英洋、宇川義一
日本神経精神薬理学会:山脇成人、池田和隆、石郷岡純
日本神経内分泌学会:上田陽一
日本神経病理学会:村山繁雄、有馬邦正
日本睡眠学会:清水徹男、三島和夫、本間研一
日本精神神経学会・日本生物学的精神医学会:武田雅俊、大久保善朗、佐野輝
日本生理学会:栗原敏、加藤総夫、伊佐正
日本精神神経学会:斉藤利和
日本認知症学会:秋山治彦、岩坪威
日本脳神経外科学会:寺本明、斉藤延人
日本リハビリテーション医学会:水間正澄、里宇明元、石合純夫

欠席者

(名簿順、敬称略)
日本解剖学会:高田邦昭(委任状)、河田光博(委任状)
日本神経学会:祖父江元
日本神経内分泌学会:大磯ユタカ(委任状)、島津章(委任状)
日本神経病理学会:高橋均(委任状)
日本認知症学会:森啓(委任状)
日本脳神経外科学会:嘉山孝正
日本臨床神経生理学会:辻貞俊(委任状)、飛松省三(委任状)、柿木隆介(委任状)
日本臨床精神神経薬理学会:兼子直(委任状)、染矢俊幸、古郡規雄

準備事務局

(名簿順、敬称略)
板東武彦、山根慶子、江口麻耶、吉川かおり、平山昭代、倉内加代子

配布資料

(1)学会連合規約案
(2)代表等役員選出手順案
(3)将来構想委員会委員選出手順案
(4)学会事務局候補リスト
(5)脳科学関連学会連合評議員名簿

本評議員会開催への経緯の説明および暫定議長の選出

開会後、準備事務局から本評議員会開催経緯等が説明された。更に、運営規約案によると評議員会の議長は「前代表」が務めるが、第1回目であるので、評議員会で暫定議長を互選する必要がある旨の説明および手順の提案があった。その結果、岡部繁男評議員(日本解剖学会)が暫定議長として選出された。続いて、欠席の評議員からの委任状の取り扱いが確認された。

暫定議長挨拶および出席評議員の自己紹介

岡部暫定議長の挨拶の後、開票立会人として、岩田誠評議員、斉藤延人評議員を、議事録署名人として佐野輝評議員、栗原敏評議員を選出した。
出席評議員の自己紹介(名前、所属学会)が行われた。

議事

1.本学会連合規約案について
議長から規約案、付則、細則の説明があり、事務局提案の付則一部修正の説明があった。修正箇所は次の通り。
 附則4)本連合相互の連絡等に関する事務局は、東京都内におく。を
 附則4)本連合相互の連絡等に関する事務局は、東京都内あるいは東京近郊におく。
議長から、確定した規約の改定には総評議員数の3分の2の賛成が必要であるが、現在の規約案審議段階ならば過半数の賛成で修正ができるので、修正したい箇所があればこの段階で提案をいただきたい旨の説明があった。審議の後、付則一部修正を含んで規約案が承認された。

2.本連合代表の選出について
代表選考手順の説明、及び候補者が適切な手順で推薦されたことの確認がなされた後、被推薦候補者の意思確認が行われ、規約細則に従って、宮下評議員が全会一致で学会連合代表として選出された。

3.本連合副代表の選出について
議長から、運営規約ならびに役員選出手順の説明があり、井上和秀評議員(日本神経化学会)、水澤英洋評議員(日本神経学会)が副代表に選出された。

4.運営委員の選出について
選出手順の確認ののち、次の5名の評議員が運営委員に選出された:
武田雅俊評議員(日本精神神経学会)
伊佐正評議員(日本生理学会)
里宇明元評議員(日本リハビリテーション医学会)
山脇成人評議員(日本精神神経薬理学会)
斉藤延人評議員(日本脳神経外科学会)。

5.将来構想委員会委員選出について
発足時に限り適用する将来構想委員会委員選出手順が承認された。
議長から、将来構想委員会の委員構成については、第1号委員7名、第2号委員3名、第3号委員3名とし、2号委員の推薦を求める組織は、自然科学研究機構、国立精神・神経医療研究センター、理化学研究所脳科学総合研究センター、3号委員の推薦を求める組織は、脳科学研究戦略推進プログラム、科学研究費の新学術領域、JST戦略的創造研究推進事業のCREST、とするとの提案がなされ、承認された。

6.学会連合事務局について
議長から事務局候補リストについて説明され、さらに、この事務局は恒久的に変更できないというものではない、との追加説明があった。このリストの順序で事務局を選定することが承認された。

7.その他
・ 会計監査委員について
規約付則によれば、本連合には2名の会計監査委員を置き、評議員の互選により選出する、となっているが、今回はその選出を運営委員会に委託することが議長から提案され、承認された。

以 上